｢みぃーわぁー！どーゆーことー?!｣

｢え？あ？永麗那(えれな)ちゃん？｣

永麗那ちゃんは私の大親友。

今年もおなじクラスになれたみたい。

モデルをやっているから、すごく背が高くて、かわいい。

｢なんで美羽がFastiと一緒に登校してるのっ？｣

永麗那ちゃんは興味心の固まりみたいな人だ。

｢えっと、その…｣

永麗那ちゃん以外の女子も私の言葉に聞き耳を立てているのがわかる。

｢…、一緒に、住んでます｣

永麗那ちゃんにしか聞こえないくらい小さな声で言う。

｢えーっ！Fastiと同居？ホントに?!｣

小さな声で言った意味がなくなっちゃったじゃん！

きっとクラス中に聞こえちゃったよっ！

｢シーッ、永麗那ちゃんっ！聞こえちゃうっ！｣

クラス中にザワザワとどよめきが起こる。

｢あ、ごめん…｣

｢もう言っちゃったからいいよ｣

うん。どうしようもない。

あとは、ファンの女子に目をつけられていじめられないことを祈るばかりだ。

まぁ、無理だと思うけど。