ある日の放課後、私の自宅近くの公園で、エリカが一人ポツンとブランコに座っていた。
ここが私の帰宅ルートであることを知っているようで、私を見ると、小さく手を振った。
「リッちゃん、ちょっといいかなぁ…?」
そう言われ、私は、少し周りを気にしつつも、この近くに同じ高校の生徒は居ないはずなので、エリカに近寄った。
「どうしたの?」
近づいてみて、初めて気付いた。
エリカは、ひとりで泣いていたのだ。
「ごめんね…でも、何も聞かないで、ちょっとだけ一緒に居てほしいの」
何が何だかわからないが、こんなエリカは初めて見たので、私は動揺を隠しながらも、言われた通りにした。
大人のエリカが、子供の私の手を握りしめながら、一頻り泣く。
「叔母さんにも、生徒や先生にも、言わないでね…?こんなこと」
何のことかサッパリわからなかったが、私は、
「言わないよ」
一言だけ返すと、その手を握り返した。
ここが私の帰宅ルートであることを知っているようで、私を見ると、小さく手を振った。
「リッちゃん、ちょっといいかなぁ…?」
そう言われ、私は、少し周りを気にしつつも、この近くに同じ高校の生徒は居ないはずなので、エリカに近寄った。
「どうしたの?」
近づいてみて、初めて気付いた。
エリカは、ひとりで泣いていたのだ。
「ごめんね…でも、何も聞かないで、ちょっとだけ一緒に居てほしいの」
何が何だかわからないが、こんなエリカは初めて見たので、私は動揺を隠しながらも、言われた通りにした。
大人のエリカが、子供の私の手を握りしめながら、一頻り泣く。
「叔母さんにも、生徒や先生にも、言わないでね…?こんなこと」
何のことかサッパリわからなかったが、私は、
「言わないよ」
一言だけ返すと、その手を握り返した。