ウソつきなあたし

 あたしが叫ぶと、隆春はびっくりしたように動きを止めた。

 だよね、あたしがそんなこと言うなんて、きっと1ミリも思ってなかったんだ。

 だけど、もう戻れない。

「き、今日はエイプリルフールだから言うけど、一日しか誕生日違わないくせに先輩風吹かしてきたり、ちっちゃいってからかってきたり、ホントムカつく。春から同じ学校に通えるってのも、また毎日からかわれるのかって思うとうんざりだよ。隆春なんて……、大っ嫌いなんだからね」

「……それ、全部逆だって思っていいの?」

「……エイプリルフールって言ったでしょっ!」

 恥ずかしくなって、顔をぷいっと隆春から背けた。

「なんだよ、それ」

 その言葉が、思っていたよりもグサッと刺さった。

 そんなにいやだったんだ、あたしのこと。

 そう、思ったら。