ウソつきなあたし

「あ、そうだ。そういえばちー、誕プレ、忘れたんだったよな? ……なら、今ここでちょーだい」

 そう言って隆春はあたしに近づいてくる。

「え、あ、や、あれはウソで……な、なに!?」

 思わず目をつぶると……、ふっと唇に何かが触れた。

 キスをされたんだと気づいたのは、数秒後。

「――なっ! きっ、急にしないでよ!」

「ふ~ん、やってほしいんだぁ~」

 隆春がにやっと笑う。

 くそぅ、今日はエイプリルフールだから……!

「――――っ、やれっ!」

「いいよ~!」

「あーもう、うざっ!」

「いって! なんで急に突き飛ばすんだよ! ……もしかして、本気でヤだった?」

 しゅんとした目で見つめられて、あたしはうっと言葉につまる。