リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜

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俺は悩みに悩んだ結果、

こんな気持ちで日野と付き合ってるのは

日野にも申し訳ないと思って、

本当の事を日言う為に次の日の放課後

日野を屋上に呼び出した。



「わかってたっ。」

そう言って日野は笑う。

「私、翔くんと付き合った時から、いつかこの日が来るんだろうなってわかってたっ。でも翔くんの事が大好きだったから、それでもいいって思ってた。」

「俺を、責めないのか?」

「責めるわけないじゃんっ。私だって翔くんに酷いことしたし、そりゃあんな事した私の事好きになって、なんて無理な話だよ。」

「その事は、俺はもう気にしてないよ。だからこんな事になって悪いのは俺だ。本当にごめん。」

日野は首を振った。

「うーうん、過去は変えられないんだよ。私が翔くんを裏切ったって事実は一生変わらない。だから謝らないで。」

そう言って寂しく笑う。

「翔くん。本当の気持ちを私に伝えてくれてありがとうっ。今まで本当に楽しかったよ。翔くん、幸せになってね、大好きだったよっ。」

そう無理した笑顔で日野は言う。

「日野と付き合った9ヶ月間、色んな事があったけど一緒にいて本当に楽しかったし、これからも日野は俺にとって大事な人だ。だから日野には絶対幸せになってほしい。今まで本当にありがとな。」

日野は最後まで泣かなかった。


日野、こんな最低な俺の事を好きになってくれてありがとう。