リングノート〜必ず君を甲子園に連れて行く〜

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ガチャ

振り返ると、すずがいた。

「翔、大丈夫?1人にして欲しかったら戻るけど、誰か話し相手欲しいかなと思って。」

「ん、すず。俺、、、訳わかんねーよ。日野も海斗も。何考えてるかわかんねー。」

すずが俺の横に座る。

「私もびっくりしたし2人が何考えてるのかわかんない。でも1つだけわかることは、優佳も海斗も翔の事が大好きって事。昨日私が先に帰らなかったら、、、2人に何かあるかもって分かってたのに、疲れすぎて、私が2人をおいて帰っちゃったから、、、ごめん、翔」

「お前はなんも悪くねーよ。でも本当に俺の事が好きなら、俺を裏切る様な事、出来なくねーか?」

「翔は強いから、、、。優佳はずっと翔のこと、海斗に相談してたみたいだよ。翔が優佳に寂しい思いさせてたんじゃない?」

確かに少し前までの俺は日野に

寂しい思いをさせちまってたかもしれない。

でもその事については日野に謝ってからは、

俺達はうまく行っていたはずだ。

「それに、、、私が翔にいうのは違うかもしれないけど、海斗はずっと優佳のことが好きだったんだと思う。」

「そう、、、なのか?全然気づかなかったよ、、、」

翔は超がつくほどの鈍感だからね、

そう言ってすずが寂しそうに笑う。

「もしかして、こうなったのは俺のせい、なのか?」

「翔のせいではないと思うけど、一回2人とちゃんと話したほうがいいと思う。そしたらちょっとはお互いの気持ち、分かり合えるんじゃないかな。」

「そうだな。まだ何も海斗の話聞いてないしな、、、。すず、ありがとな。本当に。」

「私はなんもしてないよっ!」

そう言ってすずは笑う。

「てかお前は、どうなの?」

「えっ?何が?」

すずが驚いた顔で俺を見る。

「南雲先輩と。昨日あの後告られたんじゃねーの。」

「な、なんで翔そのこと知ってるの、、、」

「前に南雲先輩に言われた。すずのことが好きだって。」

「そうだったんだ、、、全然知らなかった、、、」

「お前も鈍感だな。んで、なんて返事したの?」

「ちょっと時間ちょうだいって、いった、、、」

俺は正直びっくりした。

すずは絶対に考える事もなく

断ると思っていたから。

「お前、絶対断ると思ってた。」

そう言う俺に、

「どうして、、?」

すずが聞く。

確かに俺はどうしてすずが

断ると思っていたんだろうか。

南雲先輩に告られて断るやつがいるか?

「お前ら2人、昨日お似合いだったよ、南雲先輩、まじでいい人だしさ、プロ確実だろうし。南雲先輩と付き合えば間違い無いんじゃない。」

そういう俺にすずは言う。

「考えてみる、、、。」

それにしてもお互い大変だなー。

そう言って2人で大の字に寝て

空を見上げていた。

「てかお前!もう朝礼始まってるけどいいのか?!お前がサボるなんて、先生たち大騒ぎなんじゃねーの?!」

「たまにはいーのー!お腹痛くてトイレいた事にしとく!」

「お前、その言い訳、俺の誕生日の時も使ったろ!」

そう言って2人で笑った。


すずのおかげで、

親友と彼女に裏切られた悲しみは

少しだけ薄れていた。