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昼休み、いつものメンバーで屋上に向かう。

俺は日野にもらったマフラーを巻いて、

前を歩くみんなにバレないように

日野と手を繋いで屋上に向かう。

試合の時とは違う緊張感があった。

日野がみんなに聞こえないように俺に言う。

「私たちが付き合ってること、みんなに言ってもいいかな?」

隠してるのもおかしいし、

と思って俺は良いよと答えた。



「てかすずは?」

俺が日野にそう聞くと、

お腹痛いみたいでトイレ寄ってから来るって、

と言うのですずのことが少し心配になった。



屋上に着くと、

「「「お誕生日おめでとーう!!」」」

みんながそう言ってクラッカーを

俺に向けて鳴らす。

すると後ろからすずがケーキを持って出てきた。

いつの間に?!

すずは先に屋上で待ってくれていたみたいだった。

腹痛いんじゃなかったんだ、良かった。

そう思っていたらみんなが

バースデーソングを歌い始めた。

なんか初めてのことで照れるな。

蝋燭を吹き消す。

みんながその前になんかお願い事して

と言うので手を合わせて祈る。

"今年こそ甲子園にいけますように"


その後みんなでケーキを食べてる時に日野が言った。

「実はみんなに報告したいことがあるの、、、実は私達、、、」

日野は俺の手を取る。

「付き合いましたっ!」

みんながえーーーーと口を揃えて言った。

「俺の優佳ちゃんがぁぁぁ」

俺と日野がが付き合った事を

1番悲しがっているのは烈だった。

「おまえ、女には興味ない、野球にしか興味ない、ずっとそう言ってたじゃんかよ〜〜俺も彼女欲しい〜優佳ちゃんと付き合いたかった〜」

そう言って烈が泣きついて来る。

「お前モテるんだからすぐ彼女出来るよ。」

俺がそう言うと、

「それもそうか!ねぇ美里ちゃん?その後モデルの彼氏とはどぉ?別れそうにない?」

そんな烈に、切り替え早っ!とみんなで笑った。