「「「「終わったーーーー」」」」

ついにテスト週間が終わった。

俺たち7人は今日も屋上にいた。

みんなで空を見て大の字に寝る。

「青春だなぁー」

そう美人の坂口さんが呟いた。

「いやぁ、俺の青春は今日で終わったよ。来週から俺は、試合に出る事無いんだろうな、てことはもう当分、学校に来る意味もねーな。みんな、今までありがとな。」

そう烈が言う。

「お前、赤点ありそーなの?」

赤点の心配はないであろう勇弥が

他人事のように烈に言う。

「あんなに毎日教えたのに赤点だったら私までショックだよ。」

そう、すずが呆れたように言う。

「でも私はすずのおかげで、多分これまでで1番点数いいと思う!本当にありがとうねっ!すずっ!」

そう笑顔で言ったのは日野。

それは良かった!そう言って、

「んで、あんたはどうだったのよ。」

すずが俺に聞いてくる。

「いやぁ、わかんねー。初めて解答用紙全部埋めれたけど、それがあってる保証はねー。」

「来週のテスト返し、怖いわね。私達の運命がかかってる。」

そうすずは言う。

「すずは絶対に大丈夫だよっ大袈裟ね。しかもちょっとくらい悪くたって、翔達みたいに赤点だったら罰とかないでしょ?。」

そう言ったのは俺と同じくらい成績の悪い細姫だった。

「にしてもさみーな。そろそろ教室戻るか。」

俺は強引に制服の襟を引っ張って、

中に顔をうずくめながら言う。

「ほんと。もう12月だもんね〜」

「みんなクリスマスの予定は?」

「彼女もいないしあるわけねーだろ、そもそも俺達寮生は外出禁止だしな。予定あるのは彼氏彼女のいる勇弥と坂口さんくらいだろ。勇弥はいいよなぁ、実家通いだから外出禁止もねーしよ。」

そんな話をしながら屋上を後にした。