捨てられたはずの私がクールな御曹司に溺愛される話。

家を出たはいいものの、私には向かう場所がなかった。

どうしようかなぁ。

行く宛もなくとぼとぼ歩いていると、ひとつの公園が見えてきた。

とりあえず公園のベンチにでも、座ろうかな。

公園についてベンチに腰をおろすと、どっと疲れが押し寄せてきた気がした。

これからどうしようかな…。親戚の人にも全然会ったことがないし、かといって友だちもいない…。

周りを見渡してみると、夕方だからか子ども達はいなかった。

今日はもう疲れたなぁ。

そうぼんやりと考えていたら、次第に眠気が強くなってきて、いつしか私は深い眠りについていた。