捨てられたはずの私がクールな御曹司に溺愛される話。

夕飯を作り終えて蓮さんと一緒に食べている時のこと。

「花恋、明日引っ越すことになった。」

夕飯がスタートしてすぐに蓮さんが話し始めた。

私は食べようとお箸でつかんだ生姜焼きを落としそうになってしまった。

え…?

「本家の方に戻る。花恋も着いてこい。」

え、私も?

「私もいいんですか…?」

「ああ。親父も知ってる。大丈夫だ。」

私なんかがいいのかな…?

「迷惑とかは気にするな。」

ぅっ…、思考がばれてる!

「…分かりました。夜に準備をしますね
…!」

「ああ。そうしてくれ。」

私は食事を再開した。

引越しだなんて急だなぁ。

前に本家はこの家より広いと蓮さんが言っていたけどどれくらいなんだろう?

それは行ってのお楽しみかな…?