捨てられたはずの私がクールな御曹司に溺愛される話。

「あ、そうだ。光司さんのとこの娘さんなら家に来させなさい。」

「は?なんでだ。」

「年頃の男女2人、一緒には住ませられない。それと、光司さんとの何かあった頼む、という約束を果たすためにな。」

チッ。言わなきゃ良かったか。
だが、親父の協力があるだけで事態は大きく進む。

花恋と2人だけの同居は今日で終わりそうだ。

「お前は一人の方が落ち着いて暮らせると言って高校から一人暮らしを始めたな。花恋さんを家に来させたらまた一人になれるぞ?」

クソッ、全部親父の思惑どおりか。
花恋が本家に行くなら俺も着いていく。
このまま俺も家に連れ戻してたくさんこき使う気なんだろう。

「分かった。花恋と一緒に本家に向かう。だが、今の家は残しておいてくれ。まだ使うことがある。」

「明日にでも来なさい。家はそのままにしておくよ。」

親父のその返事を聞いて俺はソファから立ち上がる。

今度こそドアに向かって歩き、「失礼しました。」と言い部屋から出た。