捨てられたはずの私がクールな御曹司に溺愛される話。

「…っ」

痛い…。
散らばった破片の1部が私の指に刺さった。

あっ、お花が…!
花瓶の中に入っていたバラが辺りに散ってしまっていた。

私は今すぐにでも新しい花瓶にバラを入れてあげたかったけど、美智子さまが怒っているから勝手な行動にでることが出来なかった。

「聞いてる!?返事もできないなんて人間としてクズねっ。」

「ねぇねぇ、お母さまっ。鈴も高校1年になるんだから、この機会に家から出ていってもらいましょうよっ。」