捨てられたはずの私がクールな御曹司に溺愛される話。

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寝るまでの過程を終えた私は2階の自室にいた。

パジャマも新しく買ってもらって、サイズが小さくて破れている部分が多かった前のパジャマとはお別れした。

特にやることもないのでぼーとしてるとハッと思い出したことがあった。

蓮さんに昨日ここまで運んでもらったお礼言ってない!

慌てて部屋を出て隣の蓮さんの部屋をノックする。

「入っていいぞ。」

と聞こえたので「失礼します。」
と言ってドアを開けた。

「どうかしたか?」

蓮さんは机に腰掛けてパソコンで作業していた。
作業を中断してこっちに顔を向けて話を聞こうとしてくれてるのがありがたかった。

「あ、あの昨日私、髪の毛乾かしてもらってる途中で寝落ちしちゃって部屋まで蓮さんが運んでくれたんですよね…?それでお礼を伝えられてなかったので、今伝えに来ました。」