捨てられたはずの私がクールな御曹司に溺愛される話。

階段を駆け下りて1階に向かう。

ドクドクと脈打つ心臓を落ち着かせようとソファに座る。
朝からとんでもないハプニングに見舞われたな…。
至近距離で寝ていた蓮さんの顔が頭に浮かんでしまい、慌てて振り払う。
忘れろ、私!忘れるんだ!

熱くなってしまった顔を冷やそうと顔を洗いにいく。

鏡に映った私はりんごのように真っ赤になっていてそれをみて余計に恥ずかしくなった。
顔を洗い終わってリビングに向かうとソファに腰掛ける蓮さんがいた。

起きたんだ…。

私に気づいた蓮さんはソファから立ち上がるとその場で土下座した。

「すまなかった!寝ぼけていたとはいえ怖かっただろう、本当にすまなかった!」

私は慌てて蓮さんの元に駆け寄る。

「お顔を上げてください!それに驚きはしましたが、怖くはなかったですし…。」

そう言うと、少しだけ蓮さんは顔を上げた。