流産を知り、母親は、

『流産してよかった』

母親らしかぬ言葉を放った。

同じく精神疾患を持った妹が流産した時は、妹とお寺に供養しに行ったくせに。

思えば母はわたしより妹を可愛がっていたっけ。

悔しくて、悲しくて、あんな事を言った母親を殺してやろうかとも思った。

だけど、同類にはなりたくないから、

何もしない。


花名。

そこ(天国)はどんなところですか?

わたしのじいちゃんには会えましたか?

可愛がってもらえてますか?

生きていたら、中学生だね。

わたしとパパはあれから結婚もしたし、

アナタの弟が4人も生まれました。

「わたしを忘れないで」

そんな思いから、わたしたち夫婦に女の子は産まれないのかな?

そんな事をしなくても、

ママとパパはアナタを忘れた事はないよ。

これからも、アナタはわたしたちの大切な娘。