たとえこれが、何かの罠だったとしても。

まあ、こんな感じだけど悪くないやつだ。

「もうすぐ300だよ。澤田、出るんだよね?」

「ああ、俺の華麗な走り、しっかり目に焼き付けてな」

「あー、はいはい」

300メートル走といえば、櫂と鋼も出場する。

あの二人の活躍も見物だな。

「楓、澤田とどうなの?」

「え?」

「澤田のこと、どう思ってるの?」

「どうもなにも、友達だよ」

「えー、澤田は楓のこと好きだと思うんだけどな」

「ないない。ほら、澤田が走るよ」

「話しそらさないでよ〜!」

彼女は上田樹理。恋バナが大好きで、女子力高めの女の子。