ん。もっかい



会社に着くと、私は。



-----------ガチャ



と、副社長室の扉を開けた。



その先にいたのは..................



「〜〜っ、」



ソファーで横になって、シャツの、
腕まくりをしたまま、眠っている礼侍の顔。



(疲れてる、のかな............?)



ふとそう思って、
秘書室から毛布を取ってくると。



「..................礼侍、さま、」



呼び捨てに出来ないくせに。



毛布をかけながら、
久しぶりにその名前を紡いだ瞬間。



──────グイッ!



と、体が突然引き寄せらせて。



それと同時に、
私まで、あっという間にソファーへ倒れ込んだ。