「じゃあ、やっぱお姉ちゃんは『紅刃斬|《こうじんき》』の関係者なんだね」
「こうじんき? ……何がなんだか……私にはさっぱり」
「大丈夫だ。俺達が、俺がついてる」
「うん……あ、ありがとう」
頼もしい紅緒の言葉に、珊瑚と苺も文句は言わない。
周囲の安全を確認し終えた柘榴と辰砂が戻ってきた。
「力はすごかったけどさぁ~初めての紅一点がこの地味子かぁ」
柘榴に上から下まで見られる。
ヘルメット前髪に目がどこにあるかわからなくなるメガネ。
絶妙にダサい着こなしの制服。
がっかりされるのも無理はない。
「お前もまだまだだなぁ、柘榴」
「どういう意味だよ、総長」



