人狼様と魔王の側近

アーサーのその一言に、全員が大きく頷いた。



ルーチェたちは家へと戻り、八咫烏が話した部屋の中へと入る。そこには長いテーブルが用意されており、椅子には、クロードとノア、ルカとエレノア、レオンとギルバートが深刻そうな顔で腰掛けている。

「皆さん、ただ今戻りました」

クラルが代表してそう言うと、「やっと戻って来たか」とクロードが息を吐く。ノアに座るよう促され、全員用意された椅子にそれぞれ座った。

「みんな揃ったね。早速始めたいと思う。今回の会議の議題は謎の失踪事件についてだ」

「失踪事件?」

ルーチェが口にすると、レオンが「詳しいことは俺が話そう」と手を挙げる。全員の視線がレオンに向けられた。

「この数日、多くの街で人の失踪が相次いでいる。失踪する現場を目撃した人によると、本に吸い込まれていったらしい」

「本?」

今度はティムが声を発した。レオンは頷いた後、説明を続ける。

「その本は黒く、表紙にタイトルなどは書かれていない。そしてその本のページを見た者はみんな吸い込まれてしまうそうだ」