何でもはじめて事件を解いた時、たまたま缶コーヒーを手にしていたそうで、それ以来癖になっているらしい。

まぁおまじないみたいなものかもしれない。

缶コーヒーを手に考えこんでいる達郎の横顔を、あたしは黙って眺めていた。

不意に電話が鳴る。
あたしの携帯電話だ。

電話は所轄の警察署からで、現場に到着したとのことだった。