あたしはあわててその後を追った。

外に出ると夜の冷気が顔に触れた。小降りだった雨はもうやんでいた。

自動販売機は別荘入口の看板の横にあった。

達郎は自動販売機の前に立つと缶コーヒーを1本買った。

達郎には変な癖がある。

事件を推理する時、必ず缶コーヒーを手にするのだ。