「なんか寒そうにしてた印象しかないわね」

「寒そうにしてた?」

「お風呂あがりで話しこんだから当然なんだけど」

「寒そう、か…」

あたしは何でもない事を言ったつもりだった。

でも、達郎の中では何かひっかかるものがあったらしい。

「レミ、外に自動販売機あったよな?」

あたしがうなずくと達郎は立ちあがり、そのまま外に向かった。