月と太陽の事件簿1/月明りに照らされて

達郎はいつもギリギリのとこで誠意を見せる。

ホントにコイツはタチが悪い。

「いいわよ、もう」

まぁゴメンで許すあたしもあたしだが。

「で、その携帯がどうかしたの?」

「これを見なよ」

達郎は携帯を裏返した。
そこには5才くらいの女の子のプリクラが貼ってあった。

「これは…」

「察するに清水一利の娘さんだよな」