「あんた今日の捜査も散々あたしに迷惑かけたでしょ!」

「解決したんだからいいじゃないか」

あたしの注意などどこ吹く風といった感じで、達郎は遺体を調べるのをやめようとはしない。

そうなのだ。コイツは恐ろしいほどマイペースな男なのだ。

黙っていればキレイな顔だちのお坊ちゃんなのだが、事件解決のためと言っては、その見てくれに反した信じられない行動をとる。