何が最悪かって?決まってる。


蒼の席がすみっこにあることで、蒼の話し相手は詩愛になるのだ。


蒼はいつも、近くの席になった人に話しかけたがる習性をもっている。


でも、相手によって話し相手も変わる。


蒼の前の席は蒼があまり関わりのない野球男子だし、斜め前の席は大人しくてあまりしゃべらない女の子。


そうなると、おっとりしているけど反応がいい詩愛にいつも話しかけるようになるのだ。



毎日、何回も何回も詩愛に話しかける蒼を見ていて、モヤモヤしないわけがない。


あんな風に二人でコソコソ話して、笑いあっているのを見ていると・・・・・



もうれっつに、悔しい!!!


いつもは微笑ましい詩愛の笑顔に、私のモヤモヤは深まるばかりだった。