身代わり少女は、闇夜の帝王の愛に溺れる。





「おい、桐生(きりゅう)ひよりはどうした⁉︎」



「すみません! さっき見かけたはずなんですけど、どうやら目を離した隙にいなくなったみたいで……」



「はぁあっ⁉ 何ボサッとしてんだよ! ほっんとにつかえねーな、お前!」



「説教はそれぐらいにしとけ。今はあの女を探すことに全力を尽くそう」



「ああ。俺たちであのplatinum(プラチナ)から、銀楽街(ぎんらくがい)の天下をもぎ取ってやるためにな!」