『スキル』を使って暗躍中! ~七不思議になります!~

「ふぅ……」


これで、もっと七不思議が広まるといいけど……

まだ、七不思議を知ってここにきてくれてるって人はあまりいないし……


「……よし、頑張ろう」


私は小さく呟いた。

頑張れば、もっとお客さんも増えてくれる……はず!

まだ少ないのは、始めたばっかりだから……!

気合いを入れて、手を握る。


「えいえい、おー!」


私は強く握った手を、天井に向かって突き上げた。

すると、腕が少し顔を隠すベールに当たってしまって、ひらりと舞い上がる。

このベールは風とかでまくれることはないけど、自分の体で触れるとまくることができてしまう。

慌てて直そうとした瞬間、玲央君が入っていた部屋の扉が急に開いてしまった。

私はベールを直してから、急いでセーブルを演じる。


「どうしたの? 玲央君!」

「……いや、今日はもう戻ろうと思ってな」

「そうなんだ! またね!」


私は玲央君に笑顔で手を振る。

玲央君は、少し私の方をチラチラと見ながら出ていった。

……もう行ったかな……?

完全に扉が閉まったのを確認して、呟いてしまう。