『スキル』を使って暗躍中! ~七不思議になります!~

「夜に音楽室でなるピアノだけ、一回発動したみたい! 他は動いてなかったけど……」

「そうか……よかったな、一回でも発動してて」

「……そうだよね、一回でも発動したんだから喜ぶべきだよね!」


心のどこかで残念と思っていたけど、切り替える。

もしかしたら、発動すらしなかったのかもしれない可能性もあったから。

それに比べたら、発動しただけましだよね。


「よし、じゃあ報告しに行こ!」

「そうだな、急ぐか」


頷いた蒼と一緒に、門をくぐる。

一瞬で視界が切り替わって、校舎についた。

窓の外は茜色の空が広がっていて、もうすぐ夜になる。

校舎の中にはもう人がいなくて、とても静かだ。


「行こっか、蒼」

「ああ」


蒼と手を繋いで、廊下を歩いていく。

太陽が沈みきったのか、だんだんと暗くなってきた。

でも、『暗視』という『スキル』があるから大丈夫。

もし真っ暗になっても、少し見えにくくなるだけでしっかり見える。

一応、人がいないか注意しながら歩いていると、遠くに人影が見えてきた。