『スキル』を使って暗躍中! ~七不思議になります!~

「……ふぅ」


安心して、思わず口から息がもれる。

玲央君がここにいること、バレなくてよかったぁ……

あっ、そうだ。

クラスの不良たちが玲央君を探しに来たこと、伝えておこう。

そう考えて、玲央君がいる部屋に入る。


「玲央君! 玲央君を探してた人が来たけど、場所教えなくてよかった?」

「……ああ、助かる」

「やっぱり!」


私の考えは間違ってなかったみたいで、ホッとする。

でも情報ないって嘘ついちゃったなぁ……

一人だけ特別扱いするのはいけないけど……でも始めて来たお客さんだからいいよね?

玲央君が欲しがってた情報は人がいない場所だし、人がそこに行ったら人がいる場所になっちゃう。

そしたら正しい情報を渡してないってことになるし……うん、大丈夫なはず!

そう自己完結して、椅子に座る。

玲央君はまだ本を読んでいて、とても静かだ。

またお客さんが来るまで、玲央君を見ていようかな。

どうせ暇だし……まだそんなにお客さんも来ないだろうし。

私は玲央君を眺めながら、お客さんが来るまでの時間を過ごすことにした。