あなたに愛されたい…青い空から舞う桜…

あーーもう!疲れたよーー!

…ってセリフは…

もっと疲れている人が病院に勤務中。

この広い部屋でブラウンの革張りの広々としたソファでゴロ寝。

夕飯どうしようかなぁ…いつものように一人、動きたくない!

デリバリーもなんだかなぁ~、私は心と体に勝つを入れ、大好きなビーフシチューを作り始めた。

今度の休みに新玉ねぎの酢の物や、梅のシロップ漬けなんて作りたいかも!

なんて考えに夢中。

あーー美味しそうに出来た!

『 美味そうないい匂い 』

…って、ビックリした。

気がつけば考ちゃんがネクタイを緩めながら、キッチンにいた。

『 ただいま 』

「 お、お帰りなさい 」

なんだろう…毎日会っているのに正面から顔を見たのは凄く久しぶりような感覚。

疲れている顔をしている。

急患は大丈夫だったのかなぁ、今日も帰りが深夜になるのかなんて思っていたけど。

仕事のことをきくのはやめよう。

なんかこのちょっとした間が無理。

「 ご飯まだなら一緒に食べて、ちょっと作りすぎたの! 」

『 一緒に食べていいのか? 』

「 もう〜当たり前でしょうー! 」

私はそういいながら、考ちゃんの背中を押し、ほらほら着替えて来てと声をかけた。

デリバリーになんてしなくてよかった。

っていうかぁ…帰って来たことに気が付かないなんて。



うーーん。まぁ…いっか。

二人だけの食事はハードルが高いけど、食べてもらえる幸せで心が満たされる。

私って意外と単純だなぁー。

テーブルにビーフシチュー、バケット、サラダ、もしものときに冷凍だけどご飯も用意してある。

なんかテーブルがさみしいなぁ…

もっとしっかり準備しておけば良かった、後悔…。