こんなあやふやな私の意思でも大丈夫かな。

「私、金井くんの隣に立つの、今は相応しくないと思ってる。」
「そんなこと、」
「ごめんなさい。本当に自信が無い。」

色々調べてしまった。
私とは別世界の金井くんがいて、キラキラ輝いていて、かっこよくて、たくさんの人の人生の一部になって、影響を与えてくれる存在。
学校でもそうだ。
その場にいるだけで明るくなるし、私だって心を動かされた人間の1人だ。


「いつか胸を張って隣に立ちたい。そのために…私は…っ!」
「絶対生きよう。」

繋がれた手は解かれ、その腕が私の体を包み込む。

必ず明日が来るとは限らない。
だから私はずっとあなたの隣にいたい。