「ん?カナ?」
「あ、ごめん。なんでもない。」

何でか分からないけど、言ってはいけないような気がして私は口元をぎゅっと閉じた。
たとえ言ったとしても、セイなら疲れてるだけとか言って交わしてくれそうだし、エリナちゃんなら逆に何かしらの病気を疑って心配してくれそう。


金井くんに確認してから、2人には話すことにしよう。
私は心の中を少し整理したのだった。