「…ありがとうございました」

気だるそうな態度。
一切こちらと目を合わせようとしない。
おいおい、一応これでもボーイズグループのセンターなんだぞこっちは。
そんなものには全く興味がない、といった感じか。

ふと彼女が顔を上げた瞬間、目が合った。

僕の脳内に一瞬の光が走る。



「あの、どこかであったことありませんか?」
「…知りませんけど」