目が覚めると僕は世の中のスターになっていた。 これまでに記憶なんてないのに、歌もダンスもこなせた。 少し怖かった。 なにかに引き寄せられるように、この海町へ越してきた。 君に出会って僕が今ここにいる責務を見つけた。 全く信じていない顔をしていた。 だかるこそ君の平穏な日々を奪うわけにはいかない。 君を守る。 そんなことよりも春の木漏れ日に照らされる君の横顔に見とれていた。