私達は、手を繋いで、寮に戻った。
星を見る前は、部屋に戻ったら、眠くなると思っていたけど、今は、歌を書きたくて、仕方なかった。
でも、蒼也は疲れてると思うし、明日、書こうかな。
そう思っていたら、蒼也が私の耳元で囁いた。
「部屋に戻ったら、作業するか?」
私は、頷いた。
「イメージ、出来てるから、早く、形にしなくちゃな」
私も早く、形にしたい。
今なら、書ける。
蒼也に伝えたい想いを歌に乗せるんだ。
部屋に着いた私達は、それぞれのノートを鞄から出した。
「やっと、着いたな」
「そうだね」
「やるか」
「うん。やろう」
そのまま、朝まで作業は続いた。
作業に夢中になっていた私達は、他の事は、何も気にならなかった。寝る事も忘れるくらいだ。
「この音、もう少し、中音にした方が良いかも」
「それなら、こっちの音は」
コンコンッと、突然、ドアをノックする音が部屋に響く。
私は、時計を見た。
朝の七時になっている。
「はーい。蒼也、七時だよ」
声をかけると、蒼也は作業の手を止めた。
「もう、こんな時間か。まだ、夜の12時感覚だ」
「私もだよ。あっという間に朝になっちゃったね。
玄関、出てくる」
「ああ」
私は、ドアを開けた。
部屋に来たのは、前田さんだった。
「おはよう。藍空さん」
「おはようございます」
「あら?目の下、クマになってるわよ」
「星を観たら、イメージが出来て、曲を作ってました」
「曲を二人で作ってるなんて、素敵。
でも、その様子だと、蒼也君も寝てないようね。
二人とも、少し、仮眠しなさい。
明斗君には、私から、言っておくから。
起きたら、明斗君と連絡をとるように」
「ありがとうございます」
「私は行くから、蒼也君によろしくね」
「はい」
私が部屋に戻ると蒼也は、また、ノートに向き合っていた。
「...出来た」
「やったあ!ねえ、歌ってみようよ」
「そうだな」
蒼也は曲の音を間違いが無い事をもう一度、確認し始め、スマホに打ち込んでいく。
「よし、流すぞ」
「うん」
曲が流れ始め、私達は歌詞を音に乗せていく。
そして、歌が終わると私達は笑い合った。
「出来たな」
「うん。今までの曲の中で、最高の最高だよ」
「なんだよ。最高の最高って」
「私の歌詞と蒼也の曲が繋がる瞬間は、いつも、最高だけど、それをまた、私達は、超えたかな」
「確かに、そうだな。
俺も、今までの曲と比べたら、今回は、思い入れがあるな。梨歌が俺の事を想って書いてくれたからな」
「蒼也だって、曲、書いてくれたじゃない」
「うるせえ」
と蒼也が私の肩に頭を預ける。
「力、抜けた?」
「ああ」
「寝ようか。さっき、来てたの、前田さんだったんだけど、作業してたって、話したら、仮眠してから、降りてきても良いって、言ってくれたよ」
「ああ」
「蒼也?」
「・・・スゥ」
もう、蒼也は、瞼を閉じて、寝落ちしていた。
お疲れ様だね。
私もこのまま、寝よう。
そう思うと自然と瞼が閉じた。
おやすみ、蒼也。
星を見る前は、部屋に戻ったら、眠くなると思っていたけど、今は、歌を書きたくて、仕方なかった。
でも、蒼也は疲れてると思うし、明日、書こうかな。
そう思っていたら、蒼也が私の耳元で囁いた。
「部屋に戻ったら、作業するか?」
私は、頷いた。
「イメージ、出来てるから、早く、形にしなくちゃな」
私も早く、形にしたい。
今なら、書ける。
蒼也に伝えたい想いを歌に乗せるんだ。
部屋に着いた私達は、それぞれのノートを鞄から出した。
「やっと、着いたな」
「そうだね」
「やるか」
「うん。やろう」
そのまま、朝まで作業は続いた。
作業に夢中になっていた私達は、他の事は、何も気にならなかった。寝る事も忘れるくらいだ。
「この音、もう少し、中音にした方が良いかも」
「それなら、こっちの音は」
コンコンッと、突然、ドアをノックする音が部屋に響く。
私は、時計を見た。
朝の七時になっている。
「はーい。蒼也、七時だよ」
声をかけると、蒼也は作業の手を止めた。
「もう、こんな時間か。まだ、夜の12時感覚だ」
「私もだよ。あっという間に朝になっちゃったね。
玄関、出てくる」
「ああ」
私は、ドアを開けた。
部屋に来たのは、前田さんだった。
「おはよう。藍空さん」
「おはようございます」
「あら?目の下、クマになってるわよ」
「星を観たら、イメージが出来て、曲を作ってました」
「曲を二人で作ってるなんて、素敵。
でも、その様子だと、蒼也君も寝てないようね。
二人とも、少し、仮眠しなさい。
明斗君には、私から、言っておくから。
起きたら、明斗君と連絡をとるように」
「ありがとうございます」
「私は行くから、蒼也君によろしくね」
「はい」
私が部屋に戻ると蒼也は、また、ノートに向き合っていた。
「...出来た」
「やったあ!ねえ、歌ってみようよ」
「そうだな」
蒼也は曲の音を間違いが無い事をもう一度、確認し始め、スマホに打ち込んでいく。
「よし、流すぞ」
「うん」
曲が流れ始め、私達は歌詞を音に乗せていく。
そして、歌が終わると私達は笑い合った。
「出来たな」
「うん。今までの曲の中で、最高の最高だよ」
「なんだよ。最高の最高って」
「私の歌詞と蒼也の曲が繋がる瞬間は、いつも、最高だけど、それをまた、私達は、超えたかな」
「確かに、そうだな。
俺も、今までの曲と比べたら、今回は、思い入れがあるな。梨歌が俺の事を想って書いてくれたからな」
「蒼也だって、曲、書いてくれたじゃない」
「うるせえ」
と蒼也が私の肩に頭を預ける。
「力、抜けた?」
「ああ」
「寝ようか。さっき、来てたの、前田さんだったんだけど、作業してたって、話したら、仮眠してから、降りてきても良いって、言ってくれたよ」
「ああ」
「蒼也?」
「・・・スゥ」
もう、蒼也は、瞼を閉じて、寝落ちしていた。
お疲れ様だね。
私もこのまま、寝よう。
そう思うと自然と瞼が閉じた。
おやすみ、蒼也。



