出会った彼は


帰り際

「ねえ芽依ちゃん。今度デートしよ。」

これまたド直球に言うもんだからびっくりして思わず声が裏返る。

「へ?デート?」

「うん、デート。連絡するから。」


そう言って先に店を出て行った涼太くん。

店を出るのは別々で。階段を上がる前に言われたので言い逃げされた形になって1人残される私。


いい感じに回っていたアルコールが、急激に覚めていくのがわかる。

え、デート?どういうことだ?私が知ってるあのデートかな。


それからどうやって帰ったのかはあまり覚えていないけれど、終電もないしタクシーを拾ってなんとか家にたどり着いたのは覚えている。


まあ涼太くんも忙しいだろうし、そんな時間ないかと自己完結していた。



数週間たったある日の平日。

涼太:今週末空いてる?