少しだけ気まずそうに聞いてくる久我くん。 気づけばその手には缶ジュースが握られていた。 あの近くに自販機があったことを思い出す。 え? 嘘? あの場から私を連れ出すために……? 「大事な話をしてたっぽいのにごめんね」 「う、ううん!! 私、あのとき……ここから離れたいって思ってたから……。だから、すごく嬉しかった。本当にありがとう」 私の言葉を聞いた久我くんは、優しい顔で笑ってくれた。 その笑顔を見ただけで、さっきまでの嫌な気持ちが全て浄化されるように、胸の中が温かくなる。