4月。 
今月は、最後にあなたに伝えておきたいことを書きます。 
なんの捻りもありません。 
3月のあなたの言葉、胸に留めておいたよ。残念ながら、全くの大はずれがいっぱい!  
書ける日がバラバラなのと、調子が悪くなる前に書き留めておくために、4月は日付を書かないで、書ける元気が残っている内に書きます。ごめんね。 
ベッドから起き上がれなくなっちゃった。あなたに会いに行けないのが悔しい。 
実は少し前に、余命宣告、受けたの。もうあなたには会えないくらい早く死んじゃうみたい。でも、私は最後まで頑張って生き切る。 
思い返せば、あなたは最初に会ったとき、あなたは死の思考にまとわりつかれてた。そう思うと、今はちょっとは楽?私がいることで、気持ちを話せる相手がいたからかな。
でも、それは実は私もだったんだよ。死のことばかり考えてた。あなたとはちょっと理由は違うけど、話せる相手がいて救われた、ってことは一緒だね。 
私は気持ちは本当の気持ちは、ずっとあえてあなたに言えなかった。その訳は、5月1日に私の火葬があるから、そこで話しかけてくれたひとに聞いて。そこで、本当の気持ちの手紙も預けてる。あなたを招くように、伝えてるから、来てくれることを願ってるね。 
私が気にしているのは、私が死んだ後、あなたが私を追いかけて死なないか、ってこと。 
生きていることが、ものすごく辛いひとに、生きるのを楽しめ!って言っても響かないのはわかってた。
前も言った通り、生きたいのに生きられないひともいる、だから命を大事にしろ!っていう気持ちが生きたくないのに生かされているあなたにわからないのが、出逢った私たちの難しいところ。
だって、本当に真逆。それで最終的にわかり合えた、かはあなたはどう思っているかはわからないけれど、私はあなたといられて楽しかったよ!十分わかり合えたと思う。 
あなた私に、「生まれつき楽観的なんだろうな〜」って言ったあと「僕の気持ちを察してくれ」って言ったの!あれは面白かったよ!嫌味じゃなくストレート。答えはいつかわかる!  
私は昔から、病気で死ぬかもしれなくて、逆に、生きているのがものすごく辛かった。死のことばかり考えるしか出来なかったから。それで、前ちょっと言ったかな。それで昔リストカットして、深くなって縫われて、精神科の隔離室に入れられた。そんな私を今知ったあなたはびっくりかな?でも、あなたに会う前まで、私、そんな感じだったんだよ。本当に。
私は、あなたと違って病気で死んでしまう。生きたくても生きられない。だから辛かった。でも、あなたは生きたくないのに生かされている、って言ったね。私は、腹が立ったし、でも、立場が違うだけで、私にも起こり得た病気の考えで、あなたはそう思っている。誰でも深さは違うけど、死にたい気持ちに襲われるときがある。その瞬間を越えて越えて、超え続けるんだよ。それでも襲われるなら、無視して楽しいことを無理矢理考える。それは、私があなたと出逢って初めにやった、無茶苦茶でもポジティブになる方法。 
私のこといつか聞かせて、って言ってた約束。ちょっとは知れたかな?
3月31日。最後に会えなかったのは、本当に残念。でも、よかったのかも。余命宣告されて、お別れを言わないといけなかったから、言えなくてよかったかな。実際に最後に会えた前の月は、喧嘩別れみたいになっちゃってごめんね。
あれから体調を崩して、精神科に訪ねることも出来なくなってしまったんだ。 
あなたのことを思いながら、ずっと過ごしてた。 
いつか小児科に尋ねに来てくれるのを、私は待つしか出来なかった。 
結果、あなたは現れなかった。
私の体力は日に日に落ちていてて、もうすぐノートも書けなくなると思う。
あと、私の遺言を頼りに生きていってくれるのはすごく嬉しいんだけど、あなたには未来があるから。私にずっと執着しないで、新しい愛するひとを見つけてほしいな。
私は、あなたのことを忘れないし、お空から応援してる。
5月1日の封筒には、写真も入れとくね!メリクリの写真!あ、大晦日か。
楽しかったね!いや、楽しませてくれてありがとう!私はあなたと出逢えて、幸せだった!
嬉しい思い出を、ありがとう! 
じゃあ、そろそろいくね。幸せになったおじいちゃんのあなたと、再会できる日まで! 
またね!