翌日。俺と真凜は、早朝からレッスンをしていた。
疲れが取れていない……
今日の予定は、歌のレッスンから。
「んー、歌声はいいのよね。ダンスは、後もう少しってところなんだけど。2人とも歌とリズムはバッチリ(* ー̀ ֊ ー́ )و✧その調子で、御願い」
15分の休憩を挟む。
「……はぁー、はぁー、はぁー……」
「大丈夫?有貴」
「あぁ、大丈夫だ」
15分の休憩が終わった。
「次はダンスレッスンよ」
昨日よりかはマシになったな。
でも、そこに歌を入れると_______
「ゴホ、ゴホゴホ……ゴホゴホッゴホゴホ!はぁー、はぁー、はぁ……」
「有貴くん、大丈夫?」
「はい!……ゴホッ、大丈夫……」
あー、目の前が真っ暗。
バタ……
「有貴?!」
「救急車!早く」
息が出来なくて……朦朧として……意識が遠のいていく_______。
次に目を覚ましたのは、病院だった。
自力で呼吸が出来ないから人口呼吸器を付けられている。
ヒュー……ヒュー……と空気音がする。
久しぶりだ……こんな感覚になるなんて。
喘息……か。
そういえば……
『大人の喘息は、治らないから気をつけること』担当医が言ってたのを思い出した。
はぁ……はは、やってしまった。