君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜

…ふと向こう側からこちらに向かって歩いてくる男子生徒が見えて、どきりと心臓が飛び跳ねた。


あれは間違いなく、今まさに私が会いに行こうとしていた小山内くんだ。


どうしてこんなところに…。



真っ直ぐに小山内くんが歩いてきて、ふと目が合った。


ど、どうしよう。まだ心の準備が…。



小山内くんはぱっと笑顔になると、片手を上げてこちらに駆け寄ってきた。


そして…。



「蘭!」



私の横を通り過ぎて、行ってしまった。



「…え!?純くん、なんで…」