君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜

「…ああ、駅前の。私もついこの間行ったことあるんですよね。そっかあのパフェそんなに美味しかったんだ。じゃあ私も食べてみます!」


「はい、ぜひ。あとは学校近くのケーキ屋のチョコレートケーキも美味しくてですね…」



それから先生は気を遣ってか、何個も美味しいものを教えてくれて「そんなに食べれないですよ」と私が苦笑したら優しく微笑んでくれた。


先生は優しい。


きっと私の気持ちなんてとっくに気づいているはずなのに、あからさまに距離を取ろうとしないし落ち込んでいたらこうやって慰めてくれる。



そんな優しい先生だからこそ、私から気持ちをちゃんと伝えないといけないんだ。





「夏目先生」



次の日の放課後、非常勤室には夏目先生だけが残っていていつも通りパソコンと向き合っていた。



「…ああ、工藤さん。今日はてっきり来ないのかと思ってました」