君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜

「…ふっ、何それ」



励まし方が不器用すぎる。


…だけど、そんなところもやっぱり好きだなぁと思ってしまう私は単純なのだろう。



「先生、最近食べたものの中で一番美味しかったものってなんですか?」


「え?なんですか、急に」


「落ち込んだことがある時は、美味しいものを食べるって言うのが私のモットーなんです!だから今日は先生が美味しいと思ったものを食べたくて」


「そうですね…」



先生は顎に長い指を当ててじっと考え込んでいた。



「駅前に最近できたカフェで食べた大きなパフェ、ですかね。旬の果物とホイップクリーム、中にはパウンドケーキも沈んでいて、とっても美味しかったです」



先生はその時のことを思い出しているのか、目をキラキラと輝かせて力説してきた。