君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜

「先生、この卵焼き私が作ったんですよ!今、絶賛料理の勉強中なんです」


「そうなんですか」



先生はこちらを見ようともせずに、目の前のパソコンと向き合っていた。


その様子を二人がけソファに座り、頬を膨らませいじけながらじとーっと睨む。



「先生、聞いてますか?てかお昼食べなくていいんですか?」


「明日までに授業で使うプリントを作成しないといけないんです。なのでこんなところに来ていないで、工藤さんも友人の方とお昼を食べてきたらどうですか」



やっとこちらを振り返ったレアなメガネ姿の夏目先生に、今日もときめいてしまう。



「いいんです!先生といたいの!」


「はあ…そうですか」



先生は呆れたようにため息をつくと、再び前を向いてしまった。