君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜

「じゃ俺らもサッカーしに行くか。またサボってたら陽菜乃に怒鳴られるしな」


「ああ」



陽太の広い背中についていきながら、こいつには敵わないと今日も思った。





「ここにいたんだ」



放課後の誰もいなくなった教室で日誌を黙々と書き進めていると、後ろからひょっこりと陽菜乃が話しかけてきた。



「…びびった」


「あはは、下で陽太サッカーしてるよ。湊いなかったから、探しにきちゃった」



陽菜乃がグラウンドを指差し、窓の外に目を向けるとサッカー部に混ざって制服姿で試合に参加している陽太がいた。


陽太は華麗にドリブルをしていき、そのまま一人で得点を決めて眩しい笑顔を咲かせた。