君の好きな人になりたかっただけ 〜報われない片想い〜

何かと絡んでくるようになった陽太と、元から陽太とよく一緒にいるという陽菜乃が加わって、今では三人でいることが多くなった。


最初はうざったかったけど二人の名前に“陽”が入っているように、太陽みたいに眩しくて明るい二人にいつしか俺の心も解きほぐされていた。



「あ、そうだそうだ。ねえジャージの上貸してくれない?忘れちゃったんだけどさ、今日陽が出てるから焼けそうで」


「はぁー?今更日焼けとか気にしなくたって、おまえはもう黒い…」


「なんか言った?」



拳をグーにしてにこにこと笑っている陽菜乃に、陽太は「なんでもありません」と身を縮こまらせていた。



たしかに今日は夏真っ只中という感じの日で、朝から強い日差しが照り付けている。


半袖短パンで外体育なんてしていたら、完璧焼け跡が残るだろう。



「ね、お願い。いいでしょ、湊?」



俺も焼けたくないしなるべく肌を出したくなかったけど、陽菜乃のお願いだったら断るなんて選択肢は元からない。