陽太の後ろから顔を覗かせたのは、半袖短パン姿の酒井陽菜乃。
陽太の幼なじみで、陽太と同じくらい笑うと眩しい女だ。
「ちげぇよ!サボってるのは湊だけ!つか、陽菜乃、おまえも何してんだよこんなところで。女子は向こう側でテニスだろ」
「喉乾いたから水道行こうとしてたのー。ついでにサッカーをやっている二人のかっこいい姿でも拝もうかと思ったのに、こんなところでサボって」
陽菜乃が唐突に手を伸ばしてきたかと思うと、俺の右頬をぐいっーと引っ張ってきた。
「い、いってぇよ!」
「体育サボっちゃダメって言ってるでしょ、湊!もう、何回言わせるのよー」
「おいおい、力強いって」
陽太が陽菜乃のポニーテールを軽く引っ張ってくれたおかげで、やっと手が離れる。
俺がどうしてこんなにも俺の性格と正反対のこの二人とつるんでいるのかというと、入学して早々隣の席だった陽太に気に入られてしまったからだ。
陽太の幼なじみで、陽太と同じくらい笑うと眩しい女だ。
「ちげぇよ!サボってるのは湊だけ!つか、陽菜乃、おまえも何してんだよこんなところで。女子は向こう側でテニスだろ」
「喉乾いたから水道行こうとしてたのー。ついでにサッカーをやっている二人のかっこいい姿でも拝もうかと思ったのに、こんなところでサボって」
陽菜乃が唐突に手を伸ばしてきたかと思うと、俺の右頬をぐいっーと引っ張ってきた。
「い、いってぇよ!」
「体育サボっちゃダメって言ってるでしょ、湊!もう、何回言わせるのよー」
「おいおい、力強いって」
陽太が陽菜乃のポニーテールを軽く引っ張ってくれたおかげで、やっと手が離れる。
俺がどうしてこんなにも俺の性格と正反対のこの二人とつるんでいるのかというと、入学して早々隣の席だった陽太に気に入られてしまったからだ。