「釣り合う釣り合わないって、外野の意見だよね?」

「そうですけど……。だって……」

凛はしゅんとする。

「凛は今のままで十分可愛いよ。それで、それは俺だけが分かっていればいいの。ほかの男の評価は必要ない。わかったね?」

凛の魅力が、他の男どもに知れ渡るのは嫌だ。

ぎゅっと抱きしめると、凛のは腕の中にすっぽりと収まった。水着姿を見たときから思っていたが、思ったより胸は大きいし、腰は細い。水に濡れた髪が肌に張り付き、首元を色っぽく魅せる。

凛は、恥ずかしがりながらも体を預ける。胸にそっともたれ掛かられると、どくんと男の欲が湧き上がった。

今すぐキスをして、ベッドに押し倒したい。
想像より豊満な胸に、ゆるやかな括れ。布越しでない肌が触れあうと、気持ち良くて仕方が無かった。
もっと触れたくて堪らない。

「そうですね……怜士さんがそう言ってくださるなら、それで十分ですね」

はにかみながら呟いた凛があまりにも愛おしくて、もう限界だった。
そこが公共の場だということを忘れ、思わず唇にキスをした。