「ええなにそれ!めっちゃ莉那のこと好きじゃん!!」
「そんなんじゃないってw」
教室に戻ると真っ先に私のところへ吹っ飛んできた真緒ちゃんは、保健室での出来事を話すと目を輝かせていた。
「でもさー、なんかさっきから視線感じるんだよね、そこ」
目だけ動かして、あっち。と伝えてくる真緒ちゃんの視線を辿ると、そこにいたのは見たことない女の人たち。
部活の先輩かと思ったけど、私はあんな派手な先輩は見たことない。
「気をつけなね。やばそうな時は呼んでね」
真緒ちゃんのこの言葉の意味を知るまでに、そう時間はかからなかった。

