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『うわ!見ろ見ろ!おばさんが来たぞー!』

『おばさん超えておばあちゃんだろw』

『可哀想だから黒くしてやるよw』



…………、、



「…気がついたか」


そこにいたのは真緒ちゃん…ではなく、私をさっき支えてくれたと思われる人。

何で、真緒ちゃんは?どこに行ったの?




「急に過呼吸なって、落ち着いたと思えば泣き出してそのままぐったりして動かなくなるし。焦った」




心配をしてくれてる。私なんかのことを。
分かってるのに、つい癖で布団で顔をすっぽり隠してしまった。




「何で隠れるんだよ」

「み、見ないでっ…」

「は?」

「お願い、見ないでっ…髪と目、見ないでっ…」





もうすでに見られてるんだから、隠す必要なんてなかったのかもしれない。

だけど、どうしても。

トラウマという名の心の傷は、なかなか治ってくれなくて。




「お前の過去なんて、俺は知らないけど」

「………」

「…髪と目、少なくとも俺は綺麗だと思ってる」