「……夕飯できたよ。着いてきて」
「はいっ」
呼びに来てくれたリョウガさんについて、長い廊下を歩いていく。
……それにしてもずいぶん大きい家。
こんなに広いとお掃除も大変そうだ。
それに、さっきリョウガさん『1人じゃさみしいからさ』なんて言ってたけど……
もしかして、こんなに大きい家に1人で住んでるのかな。
そんなこと考えてるうちに、別の広い部屋に通された。
畳の真ん中に、ちゃぶ台……と言うにはちょっと大きいようなツヤツヤした木の座卓がある。
その上には温かそうな料理が並んでいた。和食だ。
「すごい……」
「ちょっと気合い入れすぎたかな」
リョウガさんは、あははっ、と少し照れたように笑うと……わたしが部屋の奥の方の席になるよう促してくれる。
座卓を挟んで向かい合わせに座った。